「動作を一目見れば、乱れているラインが浮かび上がる。」
最初のステップは、患者さんを寝かせる前から始まります。
立位・歩行・前屈といった日常動作を、臨床家の眼で“スキャン”するのです。
前屈で腰椎の動きが早々に止まり、代わりに胸椎下部が過剰に屈曲している。
スクワットでは右骨盤が外旋逃避し、左大腿が内旋で固着している。
呼吸を観察すると、胸郭前壁の動きが浅く、横隔膜—骨盤底筋の連携が切れていない。
こうした一連の観察を通じて、「どのラインが硬いか/破綻しているか」を大まかに仮説立てします。
筋膜の表層ラインか、ディープフロントか、あるいはセンターラインそのものか。
この段階で、すでに“ここが原因だろう”という当たりがつくのです。
ポイントは、臨床で患者さんが入室してから数十秒以内に判断できるということ。
ベッドに寝かせる前から“勝負の8割”はついている。
この「視ただけで乱れが分かる眼」を養い、セッション2での詳細評価へと橋渡しします。
このセッションを終えることで、あなたは:
✔︎ 患者さんを数秒観察するだけで“乱れたライン”の当たりをつけられるようになる
✔︎ ベッドに寝かせる前に“治療の8割”を決められる眼を養える
✔︎ 初診の冒頭から患者の信頼を獲得できる「見立て力」が身につく